最近どこのメーカーも同じように「中出し」をウリにしている。
DMMで試しに検索をかけてみたら「8965タイトル」と出た。えらい数である。
モブスターズのようなローカルメーカーが売りのひとつにするならまだしも、ムーディーズもレアルワークスも、SODもみんな二言めには「中出し」「真性」ときた。
まぁライトユーザーからすれば、いまどきの綺麗なギャルちゃんが中出しされておまんまんから白いのとろ〜りがぐっとくるのかもしれん。
だが、それホントに面白いか? と俺は思う。
中に出すという行為は実際のところ、見てても対して面白いもんじゃない。
何しろ、射精する瞬間のビジュアルがない。
上にも書いたように抜いた後に精液があふれ出る、零れ出る事しかビジュアルとしての感興はない。
これが、一世を風靡し今ではAVのスタンダードとなった「顔射」であれば、そのビジュアルは非常に分かり易く、かつ「美しいもの」「可憐なもの」
あるいは「清楚なもの」の象徴である「顔」を男性の精液で「汚す」という男性の劣情に作用する情報が得えられるだろう。
村西とおるがあれだけ顔面シャワー(笑)にこだわっていたのは、彼の根深い女性不信の表れだと思っている。
自分を裏切った女(女という性)が自らの腕に屈服し、喘ぎ、そして自らの精液で汚される。そこに男性として底意地の悪い復讐心を、俺は感じたものだ。
「中出し」も同様に、生殖行為でないセックスにおいては一番忌避されるものであり、女性器そのものを「汚す」という事においては同じかもしれない。
しかし何度も書くが、そこにはビジュアルとしての「面白さ」が無い。「顔射」は通常の性交ではあり得ない、起こりえない状況だからこそAVという
エンターティメントの一要素としてその役割を果たすが、「中出し」にはそれがない。
なのになんでこれがそんなに持て囃されるのか。
ひとつには、最近のAVが最早見せるべきものが無くなっているという事があるのかもしれない。
これだけルックス・スタイルが整った女優が多出し、しかもみんなハードなプレイも厭わないとなると、結局高値安定で見る側としてはどこ見ても一緒、
誰見ても一緒、結果デフレーションという事になってしまう。こりゃ贅沢な悩みなんだが実際のところそうでしょう。
で勢い、「どこまでできるか」が勝負になってくる。
故に放尿、アナル、黒人、潮吹き(最近は水芸女優が増えすぎ)、中出しへと流れいってしまう。
恐らく中出しは演じる側の女優にとっては最後のハードルのはずだ(スカトロはもっと先)。そこを越える、という事。
ハリウッドの大作がCG使いすぎて結果的につまらなくなったのと同じような構図で、次の一手として中出し作品がブームになったのかもしれない。
しかし俺はここで、新説を唱えてみる。
中出しビデオ隆盛は、国の少子化対策の一環ではないか、という説。
かつて顔射がメジャーになった頃、童貞の坊主が始めてソープに行き、フィニッシュにビデオで見て普通にそうするものだと思って嬢の顔にかけてしまい、
えらい罰金+制裁を食らったという笑い話があったが、これと同じで、AVばっか見てる童貞連中が「中出し」を当然そうするものだと思って実際の行為に
及んだとしたらどうだ。AV女優みたいにピル飲んでりゃいいが、ある程度の確立で的中すれば、できちゃった婚が成立するかもしれない。
折から芸能界にも「できちゃった婚」カップルが非常に多い(これは意図的に報道されて「婚前交渉・妊娠は当然である」という意識を植え付けていると思われる)、
しかも最近では語感がよくないからと「おめでた婚」などと名称まで考え直されてる始末だ。
SODのようなエイズ撲滅、正しいセックスを標榜する会社でさえ中出しを声高にうたうのには、何か裏があってもおかしくあるまい。
常々、ボカシが薄いのはダメでも乱交やらレイプはいいのか?と思ってるんだが、当局と業界がなぁなぁでやっていく中に、こうした密約があったとしたらどうよ。
子どもは国の宝だし、どんなプロセスにせよ新しい命が生まれるのは良いことだとは思うんだが、その陰で計らずも生まれた命が意図的に消されていったり、
生れ落ちても不幸にも実の親に殺されるなんて事件も多々起こっている。
「中出し」を全面に出すのであれば、その負の面もちゃんと背負い込める覚悟と責任を持って、メーカーはやって欲しいと思う。
春だから電波ゆんゆんだぜ。